Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Leggi 三国志(七) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.

N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 371.916 caratteri · 744 schermate

Aozora Bunko

訊くほうがご無理です」

管輅はあえて天眼を誇らない。むしろ凡々と装って、そういう大事に語を避けた。

けれど曹操が、世間ばなしの如く、打ちとけた態をもって、諸州の形勢をものがたり、玄徳、孫権などの噂に及び、それとなく各国の軍備や兵力、また文化の進展などについて、飽くなく話しかけると、管輅もそれにつられて、自己の見解をのべ、天数運行の理をもって、事ごとに、判断を下した。

曹操はすっかり傾倒してしまった。彼も天文や陰陽学には並ならぬ興味をもっているので、管輅が世の常のいわゆる売卜の徒でないことを早くも認めて、

「汝を太史官に補して、つねに魏宮に置きたく思うが、どうだ、予に仕えないか」

と、心をひいてみた。

管輅は、首を振って、

「折角ですが、私の人相は、官吏になる相ではありません。額に骨なく、眼に守睛なく、鼻に梁柱なく、また、脚に天根なく、腹に三壬なし。もし私が官吏になったら身を敗るのみです。如かず、泰山にあって、鬼を治すべし。生ける人を治する器ではありません」

「さすがによく己を識るものだ」と、曹操はいよいよ彼を信じて、その人を治すものは、どういう器だろうか。