Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Leggi 三国志(七) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 371.916 caratteri · 744 schermate
臨江亭会談
一
「なるほど。……孔明は情に悶え、玄徳は義理に悩もう。……その計は大いによい。しかし瑾は、この孫権に仕えてからまだ一ぺんの落度すらない誠実な君子。なんでその妻子を獄に下せようか」
「いや。君のお旨を、よく申し聞かせ、計のためなりと、得心の上で、仮の獄舎へ移しておくなら、なんのさまたげもないでしょう」
次の日、諸葛瑾は、君命をうけて、呉宮の内へ召されていた。
臨江亭会談
一
蜀の玄徳は、一日、やや狼狽の色を、眉にたたえながら、孔明を呼んで云った。
「先生の兄上が、蜀へ来たそうではないか」
「昨夜、客館に着いたそうです」
「まだ会わんのか」
「兄にせよ、呉の国使として参ったもの。孔明も蜀一国の臣。私に会うわけにはまいりません」
「何しに見えたのであろう」
「もとより荊州の問題でしょう」
孔明は、座へ寄って、玄徳の耳もとへ、何かささやいた。
「……そういうお気持で」
「む、む。わかった」
玄徳はいささか眉をひらいた。
その晩、孔明はふいに、客舎にある兄を訪ねた。孔明に会うと、諸葛瑾は、声を放って、大いに哭いた。
「兄上。いったい、どうなすったのです」
「聞いてくれ、亮。わしの妻子一族がみな呉で投獄された」