Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Leggi 三国志(七) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.

N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 371.916 caratteri · 744 schermate

Aozora Bunko

三

書面の内容はもとより魯粛の名文をもって礼を尽し、蜜の如き交情をのべ、どうしても断れないように書いてあった。

三

「参る。よろしくいってくれ」

簡単に承諾して、関羽は使いを返した。

関平は驚いた。かつ危ぶんで、父に諫めた。

「魯粛は、呉でも、長者の風のある人物とは聞いていますが、時局がこんな場合、いかなる陥穽を構えているか知れたものではありません。千金の重き御身を、そう軽々にうごかし遊ばすのは、如何と思いますが」

「案じるな」

関羽はあくまで簡単にいう。

「供は、周倉一名をつれて行く。そちは精兵五百人に快舟二十艘をそろえ、こなたの岸に遠く控えておれ。――そしてもし父が彼方の岸で旗をあげて招くのを見たら、初めて船を飛ばして馳せつけて来い」

「かしこまりました」

関平は、父の命に従うしかなかった。

その日になると、関羽は、緑の戦袍を着、盛冠花鬚、一きわ装って小舟にのった。供の周倉は、面は蛟のごとく青く、唇は牙をあらわし、腕は千斤も吊るべしと思われる鉄色の肌をしている。その周倉が、桃園の義盟以来、関羽が常に離すことなき八十二斤の青龍刀を持って、主人のうしろに控えていた。