Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Leggi 三国志(七) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.

N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 371.916 caratteri · 744 schermate

Aozora Bunko

四

ただちに援けられたほうがよろしいと思います」と、一気に云った。

玄徳はうなずいて、

「そうは思うが、どうも不安でならないのじゃ。言葉にしたがって、魏延を派遣して、援けるとしようぞ」と、孔明の説に動かされた。

四

孔明は玄徳の命をうけると、魏延を呼びよせて、

「成都の名酒五十樽を早速に調達せよ」と命じた。魏延は何事があるかといぶかりながらも、ただちに集めて、孔明に示せば、孔明は黄色の旗に「陣前公用の美酒」と書きつけ、

「これを三輛の車に立て、ただちに宕渠の陣にある張飛がもとに届けよ、とく行け」と、急がせた。

魏延はかしこまって、酒の輸送にあたった。

沿道の住民は、この異様な車輛に、目をみはって、何のおめでたかと噂し合った。

宕渠の陣に着いた魏延から、この贈物をうけた張飛は、大いに喜んで、その酒樽を拝した。

「わが事、これにて成就疑いなし」

といって、魏延と雷同を呼び、

「魏延は、わが右翼にあれ、また雷同は同じく左翼に陣せよ、軍中紅き旗振るを合図として、その折は、全力をもって討って出よ」

と命じ、陣中に美酒を迎え、肴をあつめて、前にもました大酒宴をはじめた。

久しく軍旅にあって、口にしたくもできなかった、成都の銘酒、宴ははずむばかりで、笑声山間に鳴るの感があった。