Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Leggi 三国志(七) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.

N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 371.916 caratteri · 744 schermate

Aozora Bunko

二

「口では申されません」

と、紙筆を持ち、何か書いて、孔明にそっと見せた。

孔明は、一読、ニコと笑って、膝をうちながら、

「然り。君の思うところ、孔明の意中にもよくあたっている。孟獲を三たび擒人にするの計、それ一策である」

と、次に趙雲をそば近くさしまねいて、何か計をさずけ、また魏延、王平、馬忠、関索などにも、一人一人に行動の方針を授けて、

「いざ、疾く」

と、そこからすぐ諸方へ立たせた。

そうした後、孟優を呼び入れて、何故に、にわかに降伏して来たかと、わざと怪しみいぶかって見せた。

孟優は地にひれ伏して、

「兄孟獲は、南国随一といわれている強情者です。ために、二度まで捕われて、丞相の恩情によって命を保ちながら、なお反抗せんと、私どもへ軍兵を催促して来ましたが、本国の一族や、諸洞の長老は、みな大反対で、兄の頑迷をさとし、長く蜀帝に服し奉れと、懇々、意見しましたところ、遂に、兄もとうてい、丞相の武威と温情に敵し難いことを悟って、自分がゆくのは間が悪いからまず私に代って、降伏をお容れ賜わるように、丞相へおすがりしてくれという言葉でございます」

孟優は蛮界に珍しい能弁の男だった。