Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Leggi 三国志(七) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 371.916 caratteri · 744 schermate
輸血路
一
拳を握りながら、それを見送っていた諸将は、口をそろえて、
「わからぬ。丞相のお心は我らにはとんと合点がまいらぬ」
不満と嘲笑を半ばにして云い合った。
孔明は笑った。
「何の、彼ごとき者を生擒るのは嚢の中から物を取りだすも同じことではないか」
輸血路
一
「大王が帰ってきた」
「大王は生きている」
と、伝え合うと、諸方にかくれていた敗軍の蛮将蛮卒は、たちまち蝟集して彼をとり巻いた。そして口々に、
「どうして蜀の陣中から無事に帰ってこられたので?」
と、怪訝顔して訊ねた。
「何でもないさ」
孟獲は事もなげに笑って見せながら、部下にはこういった。
「運悪く難所に行き詰って、一度は蜀軍に生擒られたが、夜に入って、檻を破り、番の兵を十余人ほど打ち殺して走ってくると、また一隊の軍馬が来て、俺の道をさえぎったが、多寡の知れた中国兵、八方へ蹴ちらした末、馬を奪って帰ってきたというわけだ。ははは、お蔭で蜀軍の内部はすっかり覗いてきたが、なあに大したものじゃない」
もちろん、部下の南蛮兵は、彼の言を絶対に信じた。ただ阿会喃と董荼奴は、先に孔明に放されて、自分たちの洞中に引っ込んでいたが、孟獲から呼び出しがくると、この二人だけは、