Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Leggi 三国志(七) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 371.916 caratteri · 744 schermate
二
そこへ百余人の董荼奴の部下が入ってきて、不意に枕を蹴とばし、
「起きろ」
と、いうや否、高手小手に縛ってしまったので、さすがの孟獲も、うぬッと、一声吠えたのみで、どうすることもできなかった。
二
「や、や。何だ」
「何事が起ったのか?」
蜂の巣を突いたような騒動である。ほかの蛮将や土人の衛兵なども、事の不意に、ただ呆ッ気にとられていた。
「瀘水へ。瀘水へ」
董荼奴は、その隙に、部下百余人の先頭に立ち、孟獲を引ッ担がせて、蛮軍の中営から首尾よく駈け出していた。
そして瀘水の岸まで来ると、かねて待たせておいた刳貫舟の内へ、まず孟獲をほうりこみ、部下も共々、数艘の舟へ飛び乗って、対岸へ逃げ渡ってしまった。
蜀軍の哨兵が、すぐ孔明の中軍へ、変を知らせてきた。孔明は、待っていたように、
「来たか」と、云った。そして轅門から営内にわたるまで、兵列を整えさせ、槍旗凛々たる所へ、董荼奴以下を呼び入れた。
孔明はまず董荼奴から仔細を聞き取って、大いにその功を賞し、部下一同にも、充分な恩賞をとらせた。
「ひとまず洞中へ帰っておれ」と、引き揚げさせた。
次に、
「孟獲をこれへ」と引き出させ、高手小手に縛められて来た彼のすがたを見るや、一笑して、