Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Leggi 三国志(七) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.

N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 371.916 caratteri · 744 schermate

Aozora Bunko

三

三

夜が白むと、都の街には、鉦太鼓の音がやかましかった。于禁一族や七手の大将が、それぞれ出陣する触れである。

貝の音もする、銅鑼も聞える。※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳の邸でも、はや門を開かせ、掃き浄めた道を、やがて主人が郎党を従えてきた。

見れば、彼の兵は、列の真っ先に、白錦襴で蔽いをした柩を高々と担っている。門外に堵列していた五百余人の部将や士卒はびっくりした。葬式が出てきたと思ったからである。

「一同、怪しむをやめい」

馬上ゆたかな姿をそこに現した徳は、鞍の上から部下へ告げた。生きて還らぬ今度の決心と、そして魏王の大恩とを。

語をつづけてさらに陳べた。

「日頃、その方どもの心根にも、おれは深く感じておる。もしこの※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳が、関羽に討たれ、空しき屍となったときは、この柩に亡骸を収め、かえって魏王の見参に入れてくれい。――とはいえおれも一代武勇に鍛えた※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳だ、むざとは討たれん。ただかくの如く、生死を天に帰して、今朝の出陣をいたすまでである」

思い極めた大将の覚悟は、部下の心にも映らずにいない。