Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Leggi 三国志(七) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 371.916 caratteri · 744 schermate
ただまだ彼は自分を証拠だてる功がないためにあせっておるだけに過ぎぬ」
聞くと、高定は歯を咬み、躍り上がってさけんだ。
「丞相丞相! 数日の命を高定にかして下さい。憎んでもあきたらぬ奴は朱褒です。初め、雍※(「門<豈」、第3水準1-93-55)の謀反へ此方を引き入れたのも、彼奴なのに、今となって、この高定を売って、自己の反間の野心をなし遂げんとは、肉を啖い、骨を踏みつけても、飽きたらない犬畜生です。彼奴の反間にかかって、このままここで斬られては、高定、死んでも死にきれません」
「数日の命をかしたらどうするというのか」
「もちろんです。朱褒の首を引っさげて身のあかしを立て、しかる後に、正当なご処分をうけるものなら死んでも本望です」
「よし。行き給え」
孔明は励ました。
三日ほどすると、高定は、前にも勝る手勢をつれて、ここの軍門へ帰ってきた。
そして孔明の前に朱褒の首を置いて、
「これは偽首ではございませんぞ。よく眼をあいて見て下さい」
と、云った。
孔明、一目見るとすぐ、
「然り、然り」
と、膝をたたいてまた、
「前の首も、あれは雍※(「門<豈」、第3水準1-93-55)に相違ないよ。