Classici giapponesi con furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Leggi 胡堂百話 (こどうひゃくわ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 124.386 caratteri · 248 schermate
「銭形平次」誕生(二)
「半七そのままには行かないが、私は、私なりのものを書いてみましょう」
「それで結構です。イミテーションでない方がよろしい」
「しめきりは?」
「一週間では、無理でしょうか。十日でもいいのですが、創刊号のことですから、出来れば、なるべく早く……」
「よろしい。承知しました」
きっぱりと答えたのはいいが、さあ、一週間か十日しかない。もっとも創作というものは、半年かかったって、まずいものはまずいし、出来る時には一日だって出来る。
私が、その時考えたのは、二度も三度もくり返して読んでもらえるものということだった。トリックだけの探偵小説は、一度読んだら捨てられる。それでは、いけないのではないか――
「銭形平次」誕生(二)
私は当時、鎌倉に住んでいた。今は、もう少し、スピード・アップされただろうが、新橋、鎌倉間が、ざっと一時間と十分ぐらい。それに、新橋―有楽町間と、鎌倉駅から家までの電車と、かれこれ二時間ほどかかるこの時間を構想にあてることにした。
まず主人公は武士にしたくない。町奉行の下に与力や同心がいて、これは、ともかくも食禄を食んでいるが、そういうのは表に出さないで、半七老人と同様に、一介の町の目明しにする。