Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Leggi 三国志(七) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 371.916 caratteri · 744 schermate
「わが蜀の先帝には、常々、蛮王蛮王と汝を称ばれて、汝に目をかけ給うたこと、一通りでなかった。さるを恩を忘れて魏と通じ、魏が屏息するや、また自ら無謀の乱をなすとは何事か」
孟獲はせせら笑った。何か咬んでいるようにもぐもぐ口の端から泡を出して独り語をいっていたが、やがて、猩々が腹を掻くときのように、ぬうと胸を反らすと、ぎょろりと孔明をにらみつけて、
「ばかをいえ。たわごとを吐かせ。もともと、両川の地は、旧蜀のもので、今の蜀のものじゃない。益州の南だってそうだ。この俺のものだ。玄徳の領分でもなかったし、劉禅の土地でもない。そこで俺が何をしようと、俺の勝手ではないか。境を侵したの、謀叛をするのと、俺の耳に通用しない文句を並べたところで、この孟獲にはちゃんちゃらおかしくなるばかりだ。あはッははは」
「気のどくだが孟獲、真面目になって、お前と理論を闘わす気にはなれぬよ。――そこで武力をもって教えたのだが、いかに歯ぎしりしても、汝はすでに、孔明に捕われている者だぞ、俘虜には何をいう権能もない。なぜわが軍に生擒られたか」
「錦帯山の道が狭くて思うまま俺の力が出せなかったからだ」