일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면

아오조라 문고

序

序

私は、私の流儀に従って、日頃尊敬する大音楽家の列伝を書いた。それは、あくまでも私の生活を通して見た大作曲家で、私の抱懐する尊崇と、愛着と、驚嘆と、そして時には少しばかりの批判とを、なんの蔽うところもなく、思うがままに書き連ねたものである。

私はかつて考証のために書かなかった。事実の羅列のためにも書かなかったつもりである。私は大音楽家達に対する心持を、散文詩のように、少しばかりの陶酔と、詠嘆をさえ交えて書いた。それは六十歳の青年の、せめてもの情熱であり、科学や芸術に対して日本人の持つ若さの表現であるかも知れない。

大音楽家の伝記というのは、甚だ少なくないが、誰にでも――音楽に関心も趣味も知識もない人にでも訴えて、その作物に興味を持たせ得る啓蒙的な伝記は甚だ多くない。私の狙いはそこであった。それから、もう一つの望みは、一般青年のために、日頃関心を持った作曲家の伝記を通して、私のささやかな人生観と芸術論を説きたかったのである。

この記述の第一の目的は、読んで感銘の深いものであり、面白いものであるべきであった。その目的さえ果せば、読者諸君は次の段階に進んで、それぞれの大音楽家の詳伝を読まれ、その芸術に対する理解を深められることであろう。