일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면

아오조라 문고

シューマンと彼

野人ブラームスは、この大先輩にして大御所的存在であったリストの歓待に、ただ驚き呆れるばかりであった。だが、リスト殿堂の中を吹き巻く風は、贅沢で生温くて、虚飾と阿諛に満ちていた。やがてリストが客人や門弟に囲繞されて、自作のロ短調のソナタについて長々と説明を始めた頃、ブラームスは臍の緒を切って以来始めて坐った安楽椅子の凭り心地のよさに誘われて、ウツラウツラと居睡りを始めていたのである。リストとブラームスはそれっきり淋しく別れてしまったことは言うまでもない。

この逸話のために、我らは決してリストを嘲ったり、軽視したりしてはいけない。リストは寛大で世話好きで、立派な人物であったに違いないが、野人ブラームスとは別の世界に住む人で、二人は畢寛水と油であったにすぎないのである。

シューマンと彼

続いてブラームスは、同じヨアヒムに紹介されて、ロバート・シューマンとその妻クララの家庭を訪ねた。その頃シューマンは、宿命的な脳の病に悩まされていたが、眼の涼しく髪の美しい二十歳の青年ブラームスを迎えて肉身の弟にめぐり逢ったように喜び、有名な才媛クララもまた夫と共にその喜びを頒った。