후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
大諦観
彼の音楽はそれぞれの書かれた時代の心境の反映で、たった一つも、「こしらえ物」はなく、ことごとくが生命の宿った、血の通う音楽であったからである。
「第五」と「熱情ソナタ」の後、ベートーヴェンはしばらく明るく和やかなもの、華麗で壮大なものを書いた。「田園交響曲」「ヴァイオリン協奏曲」「皇帝協奏曲」などはそのよき例である。
ウィーンの郊外を、一日に二度ずつひと回りして雨の日も風の日もよさなかったベートーヴェンは、「余は人間よりも自然を愛する」と放言し、神の栄光が自然を通して、より高く発揚されると信じていたのである。世にも美しい自然讃美の音楽「田園交響曲」が生まれたのはこの心境からであった。
大諦観
「荘厳弥撒」と「第九交響曲」は、ベートーヴェンの最後の二大傑作であった。一つは「心より出ず、再び心に赴かんことを」と書いた頭書の如く、ベートーヴェンの信仰の結晶であり、一つは巨人の持っている人間愛の雄大壮麗な現れであったと言うべきである。わけても「第九交響曲」の如きは、人類の持てる芸術の最高のもので、その気高き力強さは言語に絶する。運命の虐げ、悪との闘争、あらゆる苦悩の最後に、勝利の歓喜がわれわれを待っているのである。