후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
音楽の記譜法は彼のためにはまだる過ぎて、一種の速記法を必要とするほどであった。「彼は呼吸するように創作した」とさえ伝えられている。この驚くべき天才の奔騰は、五十一曲の歌劇の創作となった。これこそ人間業以上の仕事である。が、五十三歳のヘンデルは、当時のイタリー風のオペラの馬鹿馬鹿しい堕落に対して、考えなければならない時に直面したのである。その頃のオペラの堕落ぶりは舞台に馬や鳥や、ライオンまでも出したというサーカス化の一面だけでもほぼ想像がつこう。
五十三歳のヘンデルが、老来益々盛んな情熱を傾け尽して、聖譚曲「サウル」を書いたのは、まさに天来の啓示による「新しい道の発見」であったと言ってよい。従来寺院のものであった聖譚曲――聖書の中の事蹟を音楽として、背景も扮装も用いずに、地味に抹香臭く歌われた「聖譚曲」を、社会とお宗旨関係者の反対を押し切って劇場に持ち来り、背景と扮装とを用い、イタリーオペラ仕込みの美しい旋律と、ドイツ音楽の手堅い手法を採り入れ、壮大雄麗に作り上げたヘンデルの聖譚曲がどんなに衆目を驚かしたか言うまでもあるまい。ヘンデルの聖譚曲の価値が当時素直に受け入れられなかったことは事実であるが、「時」