후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
そして今日でも、「ファウストの劫罰」を聴くためにはドイツに行かなければならないと言われている。
ワーグナーがベルリオーズに逢ったとき、思わず安心の吐息を漏した。「彼はついに自分より不幸な人を見出した――」というに至って、私はベルリオーズのみじめさを、目の前に見るような気がする。四十五歳のベルリオーズは「私はもうこんなに年寄りになって、こんなに疲れた。幻影も何も失ってしまった」と言っている。彼の中年以後の作品に、生彩の気のないのはやむを得ないことである。
後にベルリオーズはスペインの歌手マリア・レシオと結婚したが、晩年は姉妹も、スミスソンも、スミスソンの生んだ一人息子のルイも失い、全くの孤独になって「自分は随分悩んだ。が今は死にたくない。自分は暮らせるだけの金を持っている」と言いながら、一八六九年三月八日に瞑目した。――ようやく生活の安定したとき、それは孤独なベルリオーズの最後の日だったのである。
ベルリオーズの音楽は壮大で陰影の濃いものであった。ロマンティックではあったが、少しの甘美さもなく、当時においては想像を絶する大規模の管弦楽の創作を企て、古典の形式主義を根底から覆えそうとしたのである。