후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
という、敬愛の言葉をささげしめた賢夫人である。ショパンは姉二人の次に生まれた唯一の男の子として、全家族の鍾愛のうちに育ったが、一人っ児らしい蒲柳の質で、子供時分から病気がちであった。性格はむしろ明るく、悪戯っ子で、快活で、諧謔味をさえ持っていたと言われている。
音楽愛は幼年時代から目覚め、良い音楽を聴くと「涙を止めることの出来ない」感受性の持主であった。最初の音楽の師はシレジアの音楽家エルスナーで、そのひと見識ある教育法は、ショパンの天才の芽生えを、申し分なく自由に育てていった。ショパン後年の作品に、衒学的な気むずかしさのないのは、エルスナーの教育法のおかげであったらしい。
少年期のショパンは、楽しくも奔放であった。寝室にピアノを入れて、深夜ふと眼が覚めて弾くこともあり、ワルシャワ学院に通う頃は、新聞を編集して友達に見せたり、受持教師の漫画を描いて叱られたり、危なっかしい馬に乗ったり、人一倍の勉強もしたり、――愉快な日はこうして過ぎていったのである。
最初のベルリン行きは十八歳のときで、そこでメンデルスゾーンに逢い、ウェーバーの「自由射手」を見る機会に恵まれたが、翌年は作曲家フンメルに逢い、ヴァイオリンの魔王パガニーニを聴いて、音楽家志願の決心をした。