후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
バッハはついにワイマールに去った。続いてウィルヘルム・エルンスト公爵は、バッハの教会音楽改革計画を支持し、バッハはここに根城を据えて、古今未曾有の対位法形式の創造者としての彼の天分を伸ばすことが出来たのである。彼のうちにはかつて何人にも認めることが出来ない生命の光があった。彼の宝玉の如きオルガン傑作曲は、ウィルヘルム公の一風変った礼拝堂の不調和なオルガンで初演された。彼の名声はやがてヘンデルと東西呼応し得るほど有名になった。バッハがドレスデンに旅行したとき、フランス人名風琴手マルシャンに競演を挑まれたのはこの頃のことである。バッハはもちろん敵に背後を見せなかったが、挑戦者なるマルシャンの方が、いざという間際になって臆病風に誘われて姿を隠してしまった。
一七一七年、三十一歳のバッハの名声は、ドイツ全土に響き渡った。レオポルド大公はバッハを擢んでて、宮廷礼拝堂管弦団の楽長に任じ、バッハは夫人と大勢の子供達をつれて、ケエテンに出発した。
ケエテンにおけるバッハは、その大きな生涯を通観すると、五年間の寄り道であったような観がないでもない。そこの教会には精魂を打ち込むオルガンのなかったことが、オルガン即ちバッハの観のあった彼にとっては、重大な失望であったに違いない。