후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
と指摘され、鞭のお仕置を受けたことなどもあった。それから春風秋雨四十何年、エステルハツィ城で老女王マリア・テレジアに謁見したとき、楽聖ハイドンはこのことを申し上げて、共に大笑いをしたということである。一七四九年、声変りがして教会の合唱隊から追い出され、十八歳の少年が着のみ着のままで街に彷徨しなければならなかった。飢えと寒さにさいなまれながら、町のベンチで一夜を明かしたり、友人に見出されて、その貧しい家庭に居候をしたこともあった。両親はそれを聴いて心を傷めたが、貧しい車大工の手ではどうすることも出来ず、「牧師になって困惑を切り抜けるように」と勧めるほかはなかった。だがハイドンは、腹一杯食いたさの奴隷的な欲求にかられながらも、さすがにそのために牧師になる気にはなれなかった。
ハイドンは流浪のある日、教会の合唱団長に採用を拒絶されてしまったので、人知れずその合唱団の中に交り、いざ独唱というとき、独唱者の手から楽譜を奪い取って、朗々と歌い出したことがある。腹はひどく減っていたが、正確で声もよかったし、表情たっぷりでもあった。指揮者も合唱者達も非常に驚いたが、その巧みな独唱に圧倒されて心からの賞讃を送り、お陰様でハイドンは、ひさしぶりの御馳走にありついて、たらふく詰めこむことができた。