일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면

아오조라 문고

が出来たのである。

父の酒癖はどんなに少年ベートーヴェンを苦しめたか解らない。街の悪童の漫罵の中に、泥酔した父親を背負って帰る屈辱感が、ベートーヴェンの負けじ魂を一層頑なものにし、荊の道を渋面作って踏み破る最初のスタートになったのであろう。そのうえ、十七歳のとき、愛情のほかにはなんにも持たなかった、善良にして無知な母親を失ってからは、ベートーヴェンの細腕に、酒毒のために職を失った父親と、幼い弟達の生活を全部引き受けなければならなかった。

ベートーヴェンの天才はその逆境のうちに芽ぐみ、十三歳でボンの宮廷のオルガン弾きに任命され、十六歳の時には最初のシンフォニー「イエナ」を作っている。

モーツァルトに逢ったのは、それから間もなく、最初のウィーン訪問の時であった。当時盛名全欧を圧したモーツァルトにとっては田舎少年ベートーヴェンの訪ねて来たことはたいした問題ではなく、その面前で弾いた「即興曲」も前から用意したものと思ったか、通り一遍の賞讃の辞を与えたにすぎなかった。少年ベートーヴェンは、モーツァルトの冷い態度に憤激し、主題の提出を乞い受けて、即座に豪壮絢爛極まる変奏曲をつけ、弾き終ると、驚き呆れるモーツァルトを尻目に、闥を鎖して外へ出てしまった。