일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면

아오조라 문고

その後ろ姿を指差したモーツァルトは、「今に彼の名は世界に響き渡るだろう」と友人を顧みて叫んだと伝えられる。

父の死に遭ったベートーヴェンは、いよいよ志を定めて音楽の都ウィーンに定住することになった。二十二歳の時である。その頃のベートーヴェンは、まだ若くもあり、野心的でもあった。仕事の性質上社交界に出入することが多かったので、努めて都振りに馴れようとし、その頃の流行に従って、モミ上げを長くしたり、鬚を蓄えたり、ダンスの稽古までしたと言われる。ベートーヴェンのハイカラ姿は、想像するだけでも苦笑を禁じ得ないが、幸いにしてベートーヴェンは流行紳士の生活が板につかないことを自覚し、間もなくその都雅な生活を捨てて、本来の田舎漢に還った。

後年のベートーヴェンが、粗野な窮惜大として終始し、――梳ずらぬ獅子の髪、烱々たる鷺の眼、伸び放題の不精髯、衣嚢一杯に物を詰めて、裏返しになった上着、底の傷んだ靴――そういった姿でウィーンの内外を横行し、好きな田舎道を散歩しては、百姓家の牛を驚かせることさえあった。「熱情ソナタ」や「運命シンフォニー」や「皇帝協奏曲」は、この芸術的大燃焼に何もかも投げ込んだ境地にだけ生まれたのである。