후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ みやもとむさし
随筆 宮本武蔵
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,786자 · 278화면
卜伝、伊勢守などの名が、兵法家として、また、その道流を興して世上に認められていた弘治、永禄、元亀年間に亘る時代には、一方に松本備前守とか、富田勢源とか、北畠中納言具教とかいう上手も輩出していた。そして、宮本武蔵などはまだ生れてもいなかったし、伊藤弥五郎一刀斎なども、桶狭間の合戦のあった永禄三年の年、伊豆で産声をあげていたので、武蔵はそれより遅るること、約二十二年後に生れているのである。
しかし、弓道では、前にいった日置流の日置弾正、馬術では大坪流の大坪道禅なども、それより以前に輩出していた所などから見ると、とにかく一般の武道が、暗黒と頽廃と社会的混乱の続いた室町期の末にその萌芽を孕み、信長勢力の組織改変とその武力的統制の機運に乗じて、彼らも専門的に兵法者と称して現われ、その道を提唱しまた、宣揚し始めて来たことは、明らかに観ることができる。
こういう時代潮流の中で、武者修行は、その発生期を経、愈※(二の字点、1-2-22)、殖えて来たものと思われる。
上州大胡の城主だった上泉伊勢守は、川中島の合戦の永禄四年の翌年、その城地を去って、兵法修行を名として遊歴の途に上っている。