일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

吉川 英治의 随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,786자 · 278화면

아오조라 문고

むしろ私に懐かしく思えたのは、讃甘小学校の窓から見える竹山城の古城址であった。本位田祥男氏が私へ書いた抗議のうちの文章にもある通り、山は竹が密生して、いかにも夕方など、鴉が喧しそうである。小学校からは何町もない地点にあって、その麓になお、旧城下の下町と称ぶ民家が散在している。

武蔵の父新免無二斎や、本位田家の祖先が伝えていた城主の居館の址は、今は形もなく、僅かに山頂の平地から山の東北面にかけて、往時の土台石とか、井戸の址とか、石垣の址などが残っているに過ぎないという。

しかし現今でこそ、この地方はまったく山間の僻村に過ぎないが、武蔵が出生した当時から新免宗貫が在城以前のこの地方は、山陰と山陽を結ぶ交通路としても――また応仁以来の群雄が拠る絶好な城塞地としても、現在よりは遥かに殷盛な小都会であったのではないかと思われる。

一体、この附近の文化発祥というものは、幾多の古墳や社寺の遺物を見ても、非常に古いらしい。讃甘村の名称にしても、伝説ではあるが、大海人皇子が大友皇子に襲われ給うて、隠れた地だと云い伝え、その地名の讃甘は、この郷土の酒の甘味なのを皇子が愛でられたところから来たものだと云っている。