후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
朱泥をなすり付けたような赤赭色の岩塊は、少しも滑る憂がないので非常に歩きよい。斯様な色の岩は今迄見たことがない、橄欖岩であるという。この岩の色から貉沢に渋ッ沢の一名があり、山名の至仏はそれから導かれたものであろうとの事である。千七百米附近で休んだ時、試に近傍の植物を数えて見た。丸葉下野、黒檜、偃栢心、偃松、米栂、七竈、米躑躅、石楠、イヌツゲ(?)、目木(?)、笹などの外に、虎杖、小梅慶草、紅葉升麻、其他三五の名を知らぬ草があった。黒檜と米栂は非常に多く、灌木状をなして叢生しているから、此藪を通過するのは困難である。間もなく小さな瀑の上で沢が二分する。右に沿うて何処までも登って行き、頂上近くなって左に折れて登れば、少しの藪で済む。夫を左の沢に入った為に、一町許りで水が尽きて山ひらを登るようになり、黒檜と米栂の中で一しきり苦しんだ後、漸く左手の尾根の岩多き草地へ出て、南へ巻くようにして登った。千八百米附近から伊吹麝香草、深山茴香、大葉黄菫、高根薔薇、姫石楠、四葉塩竈、高根撫子、深山沙参、白根人参、真柏などがつぎつぎと目に入る、立派なお花畑である。二千百米の附近では深山薄雪草、苔桃、粘り芒蘭、梅鉢草、珍車、虫取菫などが新に加った。