일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

左に高い石段がある、暫く段の上に腰を下ろして汗を拭いている中に雨が降って来た。

城跡は町を東南に抜けて、藤沢川を渡った稍小高い場所に在る、三峰川と藤沢川を三方の要害として取り建てたものであろう。兼て想像していたより案外に規模が小さい。この小城に引籠り、織田方の大軍を悩まして、華々しく討死した城将仁科五郎盛信の最期に私は心を惹かれていた。名家の末路に花を飾ることをせず、後足で砂を懸けた腰抜武士の多きに憤慨して、何の腹の一つ位、切れといえば直にも切って見せると実際考えていた程、客気に逸っていた頃であるから、此処迄来たのを幸に五郎の英霊を弔ってやろうと立ち寄ったのであった。城跡には昔を語る何物もなく、土塁の外は大方耕されて、大豆や玉蜀黍が実っていた。箕子が殷の墟を過ぎた麦秀の候には既に遅く、つわものどもが夢の跡を偲ぶ夏草も茂ってはいなかったが、往時を追想しているとひとりでに涙がこぼれた。それでも其附近に居合せた農夫に駒ヶ岳への途をたずねることは忘れない。しかし答は簡単で、「黒河内へ行ってお聞き」。唯それだけであった。

雨の中を黒河内に着いて、孰れも農家らしい構えに、昼食する宿があるかと心配したが、飲食店の看板をかけたそれらしくもない家があったので、試に昼食はあるかと尋ねて見た、有るという、早速注文すると、持っ