후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
就中竜バミ山、牛王院山、唐松尾などという名を聞くのさえ初めてである二千米以上の山々が、一ノ瀬部落の奥に聳立していることを確めて帰られたことは、よしや両君は大黒茂谷に於て不慮に遭難された為に登山を果されなかったにしても、後の登山者の為に開路の手引となった績は、彼の七絶山を横断した西遊記の猪八戒にも劣らぬことと思う。天の配剤妙なる哉で、両君と因縁浅からぬ私が最も其恩恵を蒙ろうとは、恐らく両君も思いかけぬことであったろう。私は今その唐松尾に登ろうとして、汽車が塩山に着くまで一人旅のつれづれなる儘に余計な無駄口を叩くのである。
二十六日。午前四時十五分塩山着。改札口を出て先ず仰ぐ南方の天には、羅馬の滅亡を予知して色を変じたといわれている天狼星の閃光が、叢の奥から覗いている狼の目玉のように凄い。其上にはオリオン星座が燦として輝いている。鴿になって夫から星になったといわれる七人娘のプレヤディース、金牛角上のアルデバラン、五星井に聚って漢の高祖が天下を取って以来縁起の好い双子座のカストルとポラックスは勿論、ヘラクレスに吸われて驚いてもぎ放した拍子にジュノーの乳房から乳が迸り流れて出来たという天の河、星という星は針の頭程の小さなものまで能く見える上天気なので、安心して青梅街道に向って歩き出す。