후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
蹈み分けて行くと霜の結晶がサラサラと散りこぼれて、足の指先が銀の針で刺されるように痛い。
霜柱の立った細い赤土道を辿って、山腹を斜に登って行くと一つの峰頭に達する。其処から南アルプスの雪の山が枯草色の幾重の山の奥に、紺青の空を横さまに波打った壮大な姿をちらっと覗かせる。三人は更に東南の絶巓を指して山稜を急ぎ登った。竜バミ山の最高点二千十二米の三角測量標石の上に、櫓の板の散らばっているのを一つ拾って載せて、ドッカと腰を下ろしさま手早くスケッチを始めたのは洋服の人である。綿入れの人と鬚男とはかたみ代りに双眼鏡を覗いて、目に入る山々の姿を眺めて楽しんでいた。
「●滝子山」のキャプション付きの写真
●滝子山
西には近く尨大な奥仙丈山塊が蒼黒く聳えて、南の方へ長い尾根を派出している。其尾根の上に真先に雪の姿を見せているのは、南アルプス最北の雄峰駒ヶ岳である。駒ヶ岳の南には朝与岳、其上には小島君の所謂西奥仙丈岳が臥蚕の如く横たわっている。鳳凰山、地蔵岳。地蔵岳の上には白峰山脈の帝王北岳、続いて間ノ岳、農鳥山と、或は尖った或は穏かな雪の金字塔が高く天半に押し立てられている。