후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
遠祖ファイト・バッハはハンガリーに赴ってパン屋を開いているうち、十六世紀の中頃ルーテル派の信仰を護るために、家財を売り払ってハンガリーを立ち去らなければならなかったと伝えられている。ファイトから七代の孫にあたるヨハン・セバスティアン・バッハが、その生涯をルーテル派の信仰に委ね、清貧に甘んじて敬虔な生活を続けた由来はきわめて深いものがあると言わなければならない。
ヨハン・セバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach)は、一六八五年三月二十一日、チューリンゲンのアイゼナッハに、音楽好きの父親の子として、想像し得る限りのよき中流家庭に生まれた。ルーテル派の敬虔な信仰と、アイゼナッハの美しい風光と、父親と兄との音楽的教養は、バッハ後年の偉大なる才能と、惇厚柔和な風格を育くんでいったのである。
十歳のとき父を失ったヨハン・セバスティアンは、オールドルフのオルガン奏者なる兄クリストフの許に引き取られて、クラヴィーアの稽古を授けられた。少年バッハの限りなき音楽的向上心は、定まる課目では素より足るべくもない。十四歳年長の兄クリストフの書斎に夥しい楽譜の収集があるのを知ると、厳格な兄の許しを受けることの困難さを知っている少年バッハは、夜な夜な兄の書斎に忍んで、その小さい手を利用して、格子の外から楽譜