후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
好青年
好青年
ヨハンネス・ブラームス(Johannes Brahms)は一八三三年五月七日、ドイツのハンブルクに生まれた。父ヨハンは音楽家で、ブラームスの生まれながらの楽才をなんの歪みもなしに伸ばしていくためには、この上もない温床になったことは疑いもない。十歳の時は天才少年として、米国への楽旅を勧められたが、恩師コッセルは、ブラームスの大成を損ねるものとして、賢くもこれを拒絶させ、大ピアニストとしての将来に大きな望みをかけたが、ブラームスの心はむしろピアノという楽器を通しての和声の研究であり、その激しい情熱は、演奏よりも作曲の方へひたむきに進むようになったのである。
しかし音楽家としてのブラームスのスタートは決して光栄のあるものではなかった。少年ブラームスは、貧しい家計を助けるために、十四歳の時はもう、酒場のピアノを弾いて、お客様の興を添えなければならなかった。ブラームスに猛烈な向上心がなく、聖書に親しみ、教養を引き上ぐることに鋭意しなかったならば、おそらく生涯を酒場のピアノ弾きでおわってしまったかも知れない。幸いにして少年ブラームスの向学心は、寸暇を偸んで教養を高め、後年の気高い情操、哲学に対する識見などの土台を、艱難のうちに積み上げたのである。