후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
これぞ鉄主馬之介と名のる甚五衛門の抱え浪人、半弓にかけての名人であった。
「ただ今お上使参られましたによって、ご命令通りに案内し使者の間へ通してござります」
恭しく主馬之介はこう云った。
「何者が使者に参られたな?」
「洞院左膳殿の甥ごに当たられる洞院鎌之助殿にござります」
「ほほう鎌之助が参ったか。そうであろうと思っていた。洞院一味の輩以外は皆な甚五衛門の味方ばかりじゃ。上使の役目はよも受けまい……して副使には誰が参ったな?」
「青榧紋太夫殿にござります」
「ナニ紋太夫が参ったと。彼は元来鉄砲組の組頭をしていた軽輩じゃ。それを左膳に取り入って今の身分になった筈じゃ。副使などとは片腹痛い!」
甚五衛門は口の辺に苦笑いの皺を畳んだが、
「よしよし、ともかく逢うことにしよう。逢うて懲らしてさてその上で円坊主にして追い返すまでよ――して主馬之介、そちの眼には、邸を囲んだ討手の兵幾百騎ばかりに見ゆるかな?」
「三百騎あまりと見申しました」
「甚五衛門一人を討って取るに三百の兵を催おしたとはさてさてお館義明公も大周章に周章られたと思われるの」
鉄主馬之介の強弓
甚五衛門は悠々と、やがて使者の間へはいって行った。