후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
南蛮渡来の髑髏盃
南蛮渡来の髑髏盃
「館の老臣でありながら、木曽家にとっては讐敵の、高遠の管領伊那盛常へ窃かに好誼を通ずるさえあるに、殿を夜な夜なおびき出して、惰弱を教える奸臣が、お館の中にあるからじゃ」
甚五衛門は声をひそめ、尚しめやかに云うのであった。
「その奸臣が進めればこそ殿には藪原へも参られるのじゃ、ましてそなたを御殿へ昇せ殿のお側に侍らせたなら、奸臣どもは得たり賢しと殿に淫酒を進め参らせ木曽の館を忽ちにして、伏魔殿とするに相違ない。どうでもそなたを殺さねばならぬ理由というのはこの事じゃ! そちも未練を申さずと、さあ尋常に覚悟をせよ!」
こう甚五衛門に訓されても鳰鳥は、承諾こうとはしなかった。彼女は嶮しい巴ヶ淵の岩から岩へ逃げ廻わった。そして思わず足踏み外し、暗を孕んで墨よりも黒い、淵へザンブと飛び入った。
そのまま彼女は溺れたのである。
…………
こうして幾刻経ったろう。鳰鳥は誰か自分の傍で、しきりに自分の名を呼んでいる、きわめて親し気の声を聞いて思わずハッと眼を開いた。そして四辺を見廻わした。
何という不思議! 何という壮厳! 全くその時彼女の見た、四辺の光景の見事さは天国というも愚かであった。