후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
利鎌と笄
そのない設計図をあると云って、あの右衛門めを硫黄ヶ滝まで……」
「おお飛ばせたは何んのため?」
「何彼に邪魔なあの男を、硫黄ヶ滝で殺すためじゃわ」
「エーッ」と、驚く島君を、尻目に掛けて嘲笑い、
「離れ座敷に酔い仆れ寝ている筈の俺の手下、実はとうにこの家を抜け出し、右衛門めより先立たんものと今頃は近道を走っていようぞ!」
利鎌と笄
「聞けば聞くほど極悪人! ようもようも計ったな!」島君は今は必死の覚悟、やにわに枝折戸から駈け出した。
「どっこいやらぬ」と引っ捉え、「女の足でこの夜道、しかも険しい山道を、走ったところで間に合わぬ。それより俺の酌でもせい」
捉れた袖を振り払い、「えい、穢らわしい人鬼め! 恋の念力必ず追い付き、右衛門様へ告げねばならぬ!」
また走り出すを引っ捉える。捉れた袖をまた払う。舞踊で固めた身の軽さ。ヒラリと門外へ走り出たが身の軽さに足も軽く、闇を一文字に縫いながら山の方へと走って行く。
やがて姿は消えたのである。
此方右衛門は呼吸せき切って、闇の夜道を走っていた。「十里竹藪」と云われている大竹林の前まで来た時「金よ銀よ! 金よ銀よ! 今に掘り出してやるからの。