후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
右京次郎の兵法
あった。
彼らは勇敢に突進した。
鬨の声、矢叫びの音、今や戦いは酣であった。
一の木戸二の木戸三の木戸、四の木戸までも打ち破り、勇気百倍した攻囲軍は破竹の勢いで押し登った。
しかし、地丸左陣方でも、大将自身出馬して物慣れた采配を揮い出してからは、士気にわかに奮い立ち、反対に敵を圧迫し取られた木戸を取り返そうとした。
で、五の木戸を境として、追いつ追われつ大激戦が、今や行われているのであった。
さてまた一方水晶山でも、素晴らしい激戦が行われていた。
飛鳥井家の公達右京次郎は、袴の子弟ではあったけれどしかし決して柔弱者ではなかった。もちろん武術の心得もあり、殊に兵法には勝れていた。とは云え彼の最大の強味はその強大な人道主義であった。憐れな人夫達を救わなければならない。――この愛他的人道主義には、悉く人夫達は感激していた。この人のためなら死んでもよい! こういう考えが三百人の間にほとんど残らず行き渡っていた。何がこの世で強いかと云って死を恐れない人間ほど強いものは他にはない。彼らは一人で十人に当たった。否百人にも当たったろう。で、この手へ駈け向かった者は、恐らく予想に十倍するほどの苦戦を嘗めなければならないだろう。