후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
バビロン風
「周囲十里※(感嘆符疑問符、1-8-78) 十年越し※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
剛腹な鳰鳥も眼を見張った。つづいて彼女の心の中へ、行って観たいという慾望が、ムクムクと頭を持ちあげた。
バビロン風
翌日鳰鳥はこっそりと「双玉の原」を抜け出して「麒麟山」へ足を向けた。
「双玉の原」を出外れるともう険しい山路でそうして雪も深かった。到底普通の女人では辿ることの出来ない道であった。
倶係震卦教の理解者たる、女丈夫鳰鳥であればこそ、平気で歩くことが出来るのであった。時々熊や狼が彼女の行手を遮ったが、しかし彼女は恐れなかった。猛獣退治の方法も震卦教の中にあるからである。深林の中では巨鳥が啼き、谷の底では「獣人」達が叫んだ。
「麒麟山」は次第に近付いて来て、建築工事の大音響が、だんだん手近に聞こえて来た。そうしてその日も暮れ方になって、夕陽が全山を染めた頃「麗人族」の市街壁が、山の頂きに見え初めた。
天孫直系の優秀人であると、自ら称しているにも似ず、「麗人族」の家造は、日本的でなくて異国的であった。そうしてそれは島国的でなく、むしろ非常に大国的であった。しかし異国的とは云うものの、支那、朝鮮、南洋的ではなく、古代バビロンやアッシリヤ的であった。