후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
「そしてそれを知る手段とは?」鳰鳥は不安に眼を見張った。
その眼をジロリと甚五衛門は真正面から睨んだが、
「鳰鳥殿にはその手段が、心にかかると見えまするな。いかにも心にもかかる筈じゃ。たった一つのその手段とは、世にも奇怪なまた恐ろしいあるべからざる手段じゃほどに――噂によれば、誅せられたマドリド司僧には男女二人の遺児があるとのこと、今頃は既によい年頃、恐らく二人とも木曽のお館を父の仇敵と思い詰めて、付け狙いおるも計れず、いやいや人伝てに聞くところでは、娘の行方は解らねど、男子は御嶽山に立て籠り、御嶽冠者と名をなのり、附近の豪族を強掠して、金銀財宝を蒐めたり、多くの手下を駆り集め、ときどき木曽へも出没して、館の周囲に立ち廻わり、殿を狙うておるとのこと――これら二人の者どもはマドリド司僧の遺児であれば、髑髏盃の由緒と在所とを心得ておるに相違ない。すなわち某の申したるたった一つの手段とは、マドリド司僧の二人の遺児に、盃の在所を聞くことでござる」
甚五衛門はこう云い放し鳰鳥の様子を窺った。
鳰鳥は一足よろめいたがすぐに心を取り直し、絹を裂くような鋭い声で、甚五衛門へ云いかかった。