후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
呼び止められた若者
焚火は益※(二の字点、1-2-22)元気よく、夕暮れの空へ立ち昇り、次第に暮れ勝さる夜の闇も、ここへばかりは寄りつかない。
その時、突然、若い武士が、堤の一方を指差したが、
「どうやら椋鳥がかかったらしい」
こう云って一同を見廻わした。はたしてその方角から、二人の旅人が近寄って来た。
呼び止められた若者
一人の旅人はまだ若い、しかし凛々しく身拵えした、気品の勝れた武士であった。もう一人の方は女であった。その武士の妻でもあろうか、旅に窶れてはいるけれど、美しい容貌は隠せなかった。
二人の旅人は胡散そうに焚火を囲んだ一団の武士を、ジロリと横眼で睨んだが、それでもちょっと腰をかがめ会釈を施して通り過ぎた。態度に五分の隙もない。
焚火を囲んだ武士達は互いに顔を見合わせたが、早速に言葉を出す者もない。二人連れは二、三間行き過ぎた。
その時猪の胴服を着た例の頭領が立ち上がったが、きわめて丁寧に呼び止めた。
「失礼ながら旅のお侍、しばらくお待ちくださるまいか」
すると行き過ぎた二人連れは、こっちを振り返って足をとめた。
「拙者をお呼びなされたかな?」
旅の武士は悠然と訊き返した。