후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
如来衛門の義気
老鶯が一しきり藪の方で啼きつづけた。
ケキョ、ケキョ、ケキョ、ホーホケキョ。
三人はいつまでも無言である。そのうちすっかり陽が暮れた。
如来衛門の義気
「お武家様、何となされたな?」
髷の形も玄界の、いかにも凛々しい侠客姿、その大男はこう云って、松の根方に腰かけている一人の武士に話しかけた。
「何も致さぬ。ただ疲労れた」
その若い武士はもの憂げに、顔も上げず云い放つ。
「見ればどうやら病気上がり、一向元気のないご様子――私は長野の権堂で、ちっとは人にも知られた男。忘八屋商売はしておりますが、心は忘八ではないつもりの、如来衛門と申す者……難儀のお方と見たが最後、どうでもお助け致さないでは、この胸の中が納まらない変な性分の者でございます。差し出て無礼とは存じますが、私の廃屋へお立ち寄りなされ、何より先にご病気の保養をなすったらいかがのもので……」
親切を面に現わして如来衛門は云うのであった。
忝けないと云うように武士は頭を頷かせたが「如来衛門殿と申されるか。ようこそ親切に云うてくれた。いかにも拙者は病気上がり。二町の道さえ歩くに難く、篠井よりここまでは歩いて来たが、もう一足も歩かれぬ。