후리가나로 읽는 일본 고전
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
村井 弦斎의 食道楽(くいどうらく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,757자 · 321화면
それが学者とか先生とかいわれて社会の先覚者たるべき人物だから酷い。何のために病気を見舞うのだ。病気全快を祈る心で見舞うのでない、早く死ねばいいという心で病気の見物に行くようなものだ。心の礼を知らぬにも程がある。私はその事に呆れてその人の見舞に往かなかった。どうせ病人に逢えないのにその家人をして応接に忙殺せしむるのも気の毒だから私は御見舞に出ないけれども先生の御全快を祈って窃に衷心を苦めておりますと見舞状を出しておいた。その高等官は幸にして全快したけれども私の方の心の礼と外の人の形の礼とをいずれが悦ばしく思ったかしらん。世間の事は多くそんなものだ。外の社会も定めしその通りであろうが文学社会には殊に心の礼がない。未熟な青年輩が老成の大家に向って讒誣罵詈の文字を並べたり、独り天狗になって他人を攻撃したり、こういう人は殆ど先輩や長上を尊敬するという道も知らん。近頃の文章にはよく「世間という奴とかく云々」というような文字が見えるが罪のない世間にまで奴呼わりをしないでもよさそうなものだ。ヤレ自然の美だ風韻だのと大層高尚らしい事を唱える癖に今の文士は極く下品な卑しい忌味な文章を書きたがる。