후리가나로 읽는 일본 고전
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면
真理そのものを把握することはできなかったが、神のみ業の偉大さを数限りなく見ることを許された。野に捨てられたる一つの小石の中にさえ神は創造の日より今に至るまで絶えず一定のエネルギーを供給しつつ、その数限り知られぬ原子を活動せしめてい給うのを知ったことだけでも大きな収穫であった。人としての知識が増せば増すほど私は神のみ前に無知であることをいよいよ深く知った。真理を我がものにしようなどという尊大な若き日の野心はいつか消え、真理の近似値にさえ無条件に賛嘆の声を放つみすぼらしい老人になっている私であった。聖堂は直接神に対し奉るところであり、実験室は間接に神の仕事を拝見させていただくところであった。夜半人なき実験室に小さなラウエ斑点像を計測しながら、こんな下らぬ尿石の中に神はなんとしてかくも美しい結晶排列をなされたのであろうかと、しばし、眼を閉じて黙想するのであったが、そんな時にはみ前にありては全く己を無き者と思うのほか別になすべきところなきなりと、ご聖体の前にあるがごとくとなえる私であった。
ここまで来ればもう人知の最高所であろう。専門学科のまた専攻研究の前人未踏の境地をこつこつと開いて登っているのである。