후리가나로 읽는 일본 고전
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したやそうわ
下谷叢話
永井 荷風
永井 荷風의 下谷叢話(したやそうわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 122,971자 · 246화면
孝子基祐建ツ。〕としてある。孝子基祐とは鷲津松隠の末弟次郎右衛門杉井のことで長兄竹渓の準養子となった。その墓には杉井院無夢日覚居士の法諡を刻し側面に「居士諱基祐、称次郎右衛門、杉井其号、姓大沼、襲世禄仕幕府、嘉永元年致仕、問禅於真浄和尚、削髪法名曰無夢、旁好俳歌、頗臻其妙、継芭蕉翁統、受其庵号、安政五年十一月十七日没、年七十五。」〔居士諱ハ基祐、称ハ次郎右衛門、杉井ハ其ノ号、姓ハ大沼、襲世シテ幕府ニ禄仕シ、嘉永元年致仕ス、禅ヲ真浄和尚ニ問ヒ、削髪ノ法名ハ無夢ト曰フ、旁ラ俳歌ヲ好ミ、頗ル其ノ妙ニ臻ル、芭蕉翁ノ統ヲ継ギ、其ノ庵号ヲ受ク、安政五年十一月十七日没ス、年七十五。〕また他の側面には「鳰なくやから崎の松志賀の花。槐陰。」となした発句が刻してある。
わたくしは竹渓を養ってその家をつがしめた大沼氏の何人なるかを知りたいと思って、墓石と過去帳とを調べた。しかし徒に幾多の法名と忌辰とを見たのみで遂に一人として俗名の明なるものを見ることができなかった。長男に生れた竹渓は何故に鷲津氏を継がずして他姓を冒したのであろう。これは遂に知る道がない。今日竹渓の生涯を窺知るにはその子枕山の後年に上木した遺稿二巻があるばかりである。