후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
二、三年このかた、新聞などにも折々秩父の紀行文が見られるようになった。そして見出しには必ず奥秩父なる文字を用いているが、其文を読むと、大抵三峰あたりより奥へは行っていない。栃本や中津川迄蹈み込んだ人さえ甚だ稀であるようだ。尤も山登りが主眼でない所為もあろうが、雁坂越え、十文字越え、或は中津川を遡って三国越えを試むるか、又は少くとも奥秩父と云うからには、三峰から雲取山さもなくば将監峠を経て、多摩川の上流に達する位の旅行をして貰いたいと思うのである。
然しこれは只奥秩父を旅行せんとする人に対しての希望であるに止っていることは言う迄もない。奥秩父の登山を目的とする人は、武甲山や三峰に登った位では、決して秩父の山を大観したとはいえない。是非とも西は小川山、金峰山から東は雲取、白岩の附近に至る間の、甲信武甲の国境山脈に聳立している山々に登られんことを希望する。都を離るること三十里に足らず、四、五日の手軽な旅行で、可なり深い山の旅らしい感興を齎し帰ることの出来る誂向きの所というては、先ず秩父を第一に推すことは、誰も異存の無い所であろうと思う。晩近登山の気風の勃興と共に、都の若い人達が奥秩父の山々に登られるようになったのは、大に意を強うするに足るものがある。