후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
わけても「魔王」はその年の暮のある日、ゲーテの詩を読んで霊感に打たれ、憑かれたもののようになって、四、五時間で書き上げたが、シューベルトにはその作曲を助けてくれるピアノもなにもなかった。ちょうどそこへ遊びに来たシュパウンは、シューベルトをつれてコンヴィクトに行き、シューベルト自身伴奏を弾きながら歌って友人達にやんやと言われた。
それから一八二八年、三十一歳の若さで死ぬまで、シューベルトは実に一千二百の作曲を遺したが、その半分以上は歌曲である。シューベルトは、歌うために生まれて来た人のようであった。野の鳥の如く歌ったと言ってもよい。シューベルトの楽想は、滾々として尽くる時がなく、手近に詩集があれば、取り上げては直ちにそれに作曲した。驚くべき天才の奔騰のために、偶々そのはけ口を座右の詩に求めたのかも知れない。シューベルトにおいては、作曲は少しも労苦ではなく、旋律と和声の噴泉が、絶えず湧き上って、その奔注の道を求めていたのである。シューベルトは歌劇、交響曲、弥撒、室内楽、歌曲、その他あらゆる形式の作曲をし、かつてその天才の泉の涸渇する気色も見せなかった。