일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면

아오조라 문고

メンデルスゾーンの音楽には、何ら苦渋の痕がなく、明朗、快適、清純、華麗、美しすぎるほどの美しさと、整いすぎるほどの彫琢とを持っているのは、まことにこの境遇から由来する影響と言ってよい。世にはメンデルスゾーンの音楽を好まないと揚言する者は必ずしも少なくないが、その人達はおそらく、もう少し陰影の濃やかな音楽、感情の爆発を伴う音楽、あるいはイデオロギッシュな音楽、悲劇的な音楽を好むためであろう。しかし、一方練達な老成人の中には、「歳をとって始めてメンデルスゾーンの良さが解る」と言う人も、なかなかに少なくはないことを記憶しなければならない。

メンデルスゾーンの音楽は、幾分表面的であるにしても、充分ロマンティックであり、その技巧は精緻微妙にして間然するところがない。これを貴族的と形容してもよい。下手物趣味のない音楽と言ってもまた面白かろう。もし幾分の哀愁がありとすれば、それは洽ねからざるなき幸福感に必然する、一脈の「あわれ」であり、完全なるものの「物悲しさ」である。メンデルスゾーンの音楽から、その「あわれ」と「物悲しさ」を掬み取ることは甚だむつかしい。それほどメンデルスゾーンの音楽は、絢爛たる幸福感に恵まれ、徹頭徹尾華麗にして光明的だからである。