후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
例えば演奏わずかに二分間そこそこの「エチュードハ短調=作品一〇の一二(革命)」に盛られた、祖国ポーランドの首都ワルシャワ陥落に対する失望と憤激は、ベートーヴェン以外には、決して到達することの出来なかった感情の大爆発である。
「ワルツ=嬰ハ短調=作品六四の二」に描かれた満たされざる愛の悲しみは、四幕十場のグランド・オペラといえども尽し得なかった優しくも哀れ深き境地である。「英雄ポロネーズ」に偲ぶポーランド華やかなりし中世騎士の勇姿、「雨滴れのプレリュード」に示した凄まじくも美しい憂悶は、何に例えるものがあろう。一台のピアノから産み出す音楽として、これほど壮麗幽婉な芸術を、誰が果してショパン以前に想像し得たであろう。
ベートーヴェンは、その三十二のピアノ・ソナタにおいて、ピアノの表現力を最大限度まで高揚し、楽器を叩き割る一歩手前に踏み止まったかの感がある。リストのピアノ曲は、ピアノの雄弁学であり、人間の指の生理的運用の限度に到達してやんだもの、と言ってよい。
ショパンはこの二人の大作曲家とは全く違った方向にピアノ音楽の沃野を開拓した。ショパンにおいては、彼自身全くピアノに没入し、ピアノの霊と一体になった。