일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면

아오조라 문고

「タンホイザー」や「ローエングリン」が、リストの助けなしでは、あれほどまで順調に世に受け入れられなかったであろう。

リストは生まれながらにして嫉妬ということを知らなかったと言われている。「嫉妬を知らない天才」――これほど高貴な存在がこの世の中にあろうか。彼は誰の成功をも心から喜ぶ真心と雅量とを持っていた。徳川時代の江戸の伊達衆のように、彼は人に物を頼まれて「否」ということの出来ない人間であった。その財布の口は、必要でさえあればいつでも開いた。

ウィーンの都にあの立派なベートーヴェンの記念碑を、ほとんど一人で建てたのはリストであった。一音楽家の仕事として、それは決して容易なことではない。

ある田舎の町にリストが行った時、ちょうどその町にリストの門弟と称する女流ピアニストの独奏会があった。リストはその女流ピアニストの名を聴いたことさえなく、もちろんリストの門弟などではなかった。不思議なことに思いながらホテルに室を取ったリストは、間もなく一人の若い婦人の訪問を受けた。婦人はリストの門弟と触れ込んだ女流ピアニストであったが、涙を流して、「先生のお名前でも拝借しなければ、私のピアノなどを聴いて下さる方もありません」