후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
ワグナーの少時は、モーツァルトのような燦然たる音楽的天才の発揚はなかった。が、奔放にして剛毅なる異色を持った少年であったことは疑いもない。劇を好んでホーマーやシェークスピアに夢中になり、十一歳の時には「ロイバルド」という戯曲をさえ書いている。父のガイヤーは絵画を稽古させたがデッサンと粉本とに囚えられるのは我慢が出来なかったらしく、音楽においても同じような課程の修業はワグナーの得手ではなかった。
八歳の時、ウェーバーの「魔弾の射手」を観て涙を流し、その中の美しい歌をピアノで弾き、病褥の継父を驚かせたというが、その後ピアノの教師について学んだ時は技巧的な修業を嫌って、「この子は音楽家にはなれない」と見限られ、ヴァイオリンの教師には「一番いけない生徒」という折紙を付けられたりした。
ベートーヴェンの「エグモント」とシンフォニーを聴いて、天来の啓示の如く奮い起ったのは十四歳の時である。音楽家としての素養が、一朝一夕には得難いことを知ると、ライプチッヒ大学の音楽学生として、良師ワイリングの下に六か月の大精進を続け、和声学と対位法の大体を修得して、自分の翼で飛ぶ素地を作ったのである。