일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면

아오조라 문고

その頃からワグナーの権力は劇場支配人の嫉視を買い、新聞を敵に回して一歩一歩救うことの出来ない難境に踏み込んでしまった。その上悪いことに、交友その他の関係で、政治運動に飛び込み、実際の運動には参加しなかったにしても、ついに逮捕状を発せられ、危うくスイスのチューリッヒに身を遁れて、長い長いワグナーの放浪の生活が始まったのである。

異境の放浪生活は、一八四九年三十六歳の時から、一八六一年彼が四十八歳の年まで、実に十二年の長きにわたった。生活の本拠を失ったワグナーを襲った最初のものは、おそろしい窮乏であったことは言うまでもない。ワグナー自身政治家的野心などはなく単に芸術家にすぎなかったことを自覚したところで、今さらそれはなんにもならなかったのである。

長い窮乏の時代を通して、よくワグナーを援助してくれたのは、その芸術の理解者にしてワグナーの音楽の紹介に努めた、友人リストであった。ワグナーはその上若い耽美者の一団を得、その中から優れた青年ピアニストにして後年の大指揮者ハンス・フォン・ビューローを見出したりした。

ワグナー自身の言った、――眠ることのほかは、なんの楽しみもない孤独の生活、――絶えず金銭の苦労に煩わされ続けた窮乏の生活、――満足も希望もない生活は、一面においてワグナーのためには、解放の生活であったこと