후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
少年時代からピアノに異常の才能を現し、両親の大きな期待を荷って十五歳の時、パリ音楽院に入学し、ピアノとオルガンの演奏でしばしば賞を受けた。
その頃大ピアニストとして全欧に君臨し、名誉と地位と、巨大な富とをあわせ有した、フランツ・リストの華やかな姿は、フランクの両親に、その子を大ピアニストに育て上げる希望を抱かしめたのであろう。しかし、若いフランクはその両親の望みを裏切って作曲に没頭し、作曲界の登竜門とも言うべき、ローマ大賞を狙って努力を続けたために、父親の激しい反対を受けて、作曲も学業も断念し、故郷のベルギーに帰らなければならなかった。それは、彼が二十歳の年、一八四二年のことである。
いかなれば世俗的な報酬は、作曲家に薄くして、演奏家に厚いのであろう。あえてフランクの場合のみとは言わない。この厄介至極な不均衡は、古来幾多の天才を窮巷に餓えしめたことか。
それはともかく、二年後の一八四四年には、フランクはもう一度パリの坩堝に飛び込んで、独力その運命の開拓に健闘していた。それは両親の家計が甚だ豊かでなかったためでもあるが、ともかく、フランクの困難な生活はその時から始まり、一八四八年パリ市中に築いた革命戦争の堡塁を攀じて、女優デスムソーの娘との結婚式場に臨んだ頃から、ますますフランクの意志と健康とを必要とする