후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
ほどわれわれに親しく話しかけ全人類の悲しみとも喜びともなるシンフォニーはなかったであろう。
ドヴォルシャークは引込思案で厭人的であった。わけても華やかな社交や、儀礼に縛られる応酬などは、ボヘミアの土の中に生まれたドヴォルシャークの、とても我慢の出来ないことであったらしい。そのうえ優しい心の持主なる作曲者は、ニューヨークの生活の圧迫に堪え兼ねて、癒し難きホームシックに悩まされ、憂悶の日を送ることが多かったのである。
少しの余暇があると、ドヴォルシャークはアイオア州のスピルヴィルに逃げ込んでしばらく郷愁を慰めるのを常とした。そこはボヘミア人が大勢群居している部落で、風俗も習慣も言葉までがボヘミアそのままであった。ドヴォルシャークはその環境を愛し、ボヘミアらしい空気の中にひたって、僅かに弱い心を打ちひしぐ郷愁を慰めていたのである。
そのアイオア州の閑居で、ドヴォルシャークは傑作「新世界シンフォニー」を完成したのである。茫々たる中部大草原の中に、新大陸の華やかさの底に裏淋しさを感じ、黒人の生活もつぶさに見聞して、故郷ボヘミアに思いを馳せながら、あの曲を書いたのであろう。