후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
理由というのはこうである……。
ある朝、お霜は恭しく千曲の手を取って上座に据え、眼醒めるばかりに美しい金襴の袱紗を押し開き、黄金で拵えた十字架を、彼女の前へ持ち出しながら、彼女にとっては寝耳に水の、彼女の素姓を物語った。
「……お驚き遊ばすでございましょうが、あなたは決してこのお霜などの、娘ではないのでございます。私は、あなたのお父様に、お仕えしていた卑しい下僕の、その家内なのでございます。あなたの誠のお父上は、並々ならぬ尊いお方で、しかも日本のこの国にとっては、恐ろしいお方でもございました。尊い恐ろしいお方でしたから、活かして置くことは出来ぬというので、室町将軍のお下知の下に、ある大名が無慙にも、お父様をお殺しなされました。その時あなたのお父様には二人のお子様がございまして、一人は男、一人は女、女があなたなのでございます。一人も血統を残すなと厳しい探索の網を潜って、その時二歳のあなた様を懐中に抱えて逃げましたのが、このお霜なのでございます。良人の雉六は男のお子様――その時三歳のお兄様の御嶽丸様を背中に負って、この私とは別れ別れに、どこともなく落ちて行きましたが、その後一度の音沙汰もないのは途中で討手に捕まったのか、それともどこかで暮らしているか……とまれあなたのお血統は、並々ならぬ尊いお血統、しかもあなた